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【禁聞】習近平「今年と来年 中共存亡の転換期」

2013年05月28日

【新唐人2013年5月28日付ニュース】習近平氏が最高権力の座に着いてから、末期症状の中国共産党救うために数々の手立てを施しているものの、未だに危機に陥ったままです。香港メデイアはこのころ、習近平主席が3月の内部講話で今年と来年が共産党の存亡に関わる転換期であると警告を発したことを明かしました。

 

香港誌『争鳴』が習近平主席の内部講話を明かしました。3月12日と13日の夜、中国共産党中央は政治局常務委員拡大会議と政治局拡大会議を開催しました。習主席は13日の会議で、“党の建設が直面している危機に対する統一認識を強化”と題する講話を行い、共産党政権が直面している厳しさ、緊迫性および今年と来年は存亡に関わる転換点であると警告しました。

 

講話の中で習主席は、中国の一部地域で民衆の鬱憤がすでに臨界点に近づいていることを認めました。もし2年のうちに目に見える改善と突破がない場合、政治危機がさらに深刻化し、局部地区では危機が爆発する可能性があり、中央政治局も巨大な圧力に直面することになり、執政や行政も受動的な立場に陥るだろうと示しました。

 

アメリカニューヨークシティカレッジの政治学教授・夏明さんは、習近平政権発足後、民間の期待は彼の受け入れ能力を超えていると分析します。

 

米NYシティカレッジ 夏明教授

「中国のこの種の民衆の不満や民間の反発、各種集団事件を含めて、習近平は大きな圧力を感じています。彼は保守的な方向に向かっていますが、抵抗は更に大きくなり、中共に致命的な災難をもたらす恐れがあります。一方で彼が前に進み、改革するにしても自信はありません」

 

習主席は就任後間もなく、“中国の夢”を高らかにうたっています。『エコノミスト』最新号は習近平の中国の夢には二つの危機が潜んでいると指摘しています。一つは、中国での民族主義の復活、もう一つは中国の夢によって更に多くの権力が民衆ではなく、共産党に与えられることになると懸念しています。

 

アメリカ在住の中国社会問題研究家・張健さんは、中国共産党は一党独裁による政治的危機以外、経済や環境保護の面においても多くの問題を抱えていると指摘します。

 

中国問題研究家 張健さん

「中国は大量に鉄道、道路、インフラなどの建設を行っているため、大量の資金を費やしています。結果多くの経済産業の柱の破綻を招いています。例えば中国の不動産、北京のトイレの値段でニューヨークではマンションが買えます。中国経済のバブルはすでに誕生しています。中国人の生存環境は極めて劣悪で、日常生活は毒食品、毒空気、毒汚染の問題に晒されています」

 

夏明教授は、中国共産党が直面している最大の圧力は民間にあると指摘します。

 

米NYシティカレッジ 夏明教授

「馬三家労働収容所の黒幕の醜聞や大連の臓器狩りに関する醜聞に対し、人々は基本的には信じようとせず、本当の話だと思わなかったのです。しかし薄熙来・王立軍事件によって、中共の内部スキャンダルが大々的に暴露されました。この事件以降中国人も世界中の中国ウォッチャーも中共黒幕に対して、基本的な認識ができたと思います。確かに邪悪なのです」

 

このほか、習近平主席は会議で、三公消費の公開、個人財産と収入の公開、就職難の解決など三つの措置を取ることで、民衆がその効果を目にできるようにしたいと述べました。

 

夏明教授は、今の中国の民衆はすでに共産党の約束を信じなくなっていると指摘します。

 

一方、『争鳴』誌は、中国はすでにかなり深刻な事態に陥り、習近平が如何なる処方箋と劇薬をもって共産党を救おうとしても、昔から自分の病気は治しにくいと言われているように、習近平が自ら医者になってメスを入れて膿を出したとしても、もう手遅れだと分析しています。

 

中国問題研究家 張健さん

「この問題の根源はどこにあるのか。皆わかって入るように根源は共産党の執政にあり、その執政の合理性、合法性、人民からの支持など全くありません。こんな党を選出したいとは誰も思わないのです」

 

『争鳴』誌はまた、最良の処方箋として自由と人権を与えることに勝ることはなく、そうすることで中華民族に正しい道をもたらし、後世の子孫に浄土を残すことができると指摘した上、もし習近平にこれができたらその功績はこの上ないものになると結びました。

 

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/21/atext901075.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)

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